史料にはあまり出てこないけれど、なぜか人気のある前田慶次さん。本名は利益。
やはりマンガ「花の慶次」の影響が大きいのでしょうか。
断片的な情報しかないのだけれど、どれもが彼の独創性を感じさせる奇想天外な話ばかり。
彼が、単なる変わり者として、追放されたり封印されたりしなかったのは、知性の裏付けや
周囲を納得させるカリスマ性があったのでしょう。
今の時代なら、広告業界に名を馳せるクリエイティブディレクターにでもなっていたのではないかと思わせます。
しかし、よくよく年表を見ると、悪戯をして周囲を驚かせたり困らせていた、という逸話が実は50歳を過ぎてからのものだったりして、ちょっと変。
生年も、もう一つ定かでないようで、逸話ばかりが一人歩きしてしまっていたり、大袈裟に形を変えて伝わったりしているのかもしれませんね。
世界の中には、いろいろな歴史上の人物がいて、世界各国に名を知られる偉人、学者、文化人、王族...たくさんの有名人がいます。
中でも、日本の戦国時代は層が厚く、天下をとった人のみならず、敵や味方やその家族など、皆がヒーロー、ヒロインになれそうなドラマを持っていると思います。
生きている間は天下が取れなくても、もしかしたら、これからブレイクする可能性を秘めた人はまだまだいるんじゃないでしょうか。
いつまでたっても下剋上、死んでも戦いは終わらない。
だから色あせることなく今でも彼らはキラキラ輝き続けていられるのだと思います。