mura: 2009年2月アーカイブ

2日目で一番印象に残ったのは、Flashと外部デバイスを使ってアレを作りました。というセッション。
 FlashのAS3と、外部デバイスを使って、3つのデモがありました。
1つ目は、Flashを使って姿勢をよくするツール。え?どうやって?と思っていたら、白いクッションに座って、姿勢が悪くなると、ブーブークッションのようにオナラの音が鳴るのです。
 その仕組みは...中身がwiiのバランスボードを使用したもので、重心が偏ると音が鳴るようにしているのだとか。

2つ目は、ラジコンを動かす息子の脳内の再現、という、ラジコンの動きと連動したFlashアニメ。
コクピットに乗り込む正義の味方になりきってラジコンを操縦している息子を見た開発者の方が、脳内をFlashで再現してみよう、とされたのがきっかけとか。センサーを装着した(なんとゴムでくくりつけているという手作り感いっぱいな)ラジコンを動かして凹凸に当たると、Flashアニメの正義のキャラ達が、がくがく揺れるコクピットで「もうだめだ!」とか、「がんばって!」などの台詞を言うちょっと微笑ましいものでした。

3つ目は、巨大なアクリルパネルを使った自作タッチパネルの作成。
プロジェクターでアクリルパネルにつけたトレーシングペーパーに画像を投影するのですが、大きなタッチパネルならではの身体を大きく動かすようなゲームなどが紹介されていました。
外部デバイスとの連動というのは様々に面白いものが出来そうなのですが、どうもAS3と電子工作の知識が必要不可欠なようで、その知識がない私としては、それができればこんなに面白いものを自分でも作れるのに...!と歯がみしてしまいました。まだまだやってみたいこととできることの差が大きすぎてちょっと悲しくなりますが、何が足りないかがわかっただけでもよい勉強になりました。


慶応大学大学院の稲蔭正彦さんによるエンタテインメントデザイン最前線というセッションでは、皆が持っているツール、携帯のムービーで動画を作る、といった、個人の参加による創造活動、というテーマと、
動かすと投影させた画像が変化する障子や、雨が降っていなくても、楽しめる傘ーチャンバラのように振ると刀の効果音が出る、といったような生活空間にちょっとしたエンタテインメント、というテーマが気になりました。
何かを何かに見立てる、というのはエンタテインメントとしていろいろ出来そうでセッションの間中、何を何に見立てたら面白いだろうかとつらつら考えてしまいました。


Flash CS4で追加された3D機能の紹介をするセッションでは興味深々。3Dのように360度回転させることはできず、3Dっぽい表現、というのがミソのようです。この機能を使って、いくつかの方法での制御の仕方を紹介していましたが、これができればちょっと角度を修正したい、とか、別のシーンでは別角度から見せたい、なんてことが簡単に出来そうな機能です。それこそパースがうまく描けない人でも楽々なツールになりそうですが、まだ少し課題がありそうな雰囲気です。


最後にはカジノまで登場してお祭りのような雰囲気で終ったAdobe MAXでしたが、新しい機能や、それらを使っての可能性が見えて、いろいろ作ってみたくなる、とてもいい刺激になりました。
Adobe MAXの、murakiが参加したセッションレポートです。
1日目は、ウェブとタイポグラフィーについてや、Adobe AIRについて、ネット広告の未来、Flashを使用したアニメーションなどのセッションに参加しました。その中から印象に残った部分をいくつか。


グラフィックデザイナーの川上俊さんのセッションでは、タイポグラフィをメインビジュアルに据えたサイトについて話をされたのですが、それらのサイトの構造の話が気になりました。動きで見せる建築物のように立体的なページ構造作りというのが興味深い考え方でした。また、自分で毎回課題を作って新しいものを作っていく姿勢は見習いたい、と思ったところです。


今回はAdobeのAIRを使ってできる新しいこと、というテーマが非常に多かったのですが、個人的には、Adobe AIRを使用したコンペの優勝者、丸山さんの『Hito Fude AIR』が印象に残りました。
私が見たものではデスクトップにおいて、情報を伝える為の実用的なタイプのものが多かった中、丸山さんのは、デスクトップ上で他のPCとリレー形式で一筆書きをするツールなのですが、こういった誰かと何かをして遊ぶデスクトップツール、というのが新鮮でした。


ネットの広告企画の未来というセッションでは、これからの時代の広告が、広告主から一方的に流すのではなく、見る側と作り上げる方向性へと向かっている、というのがなるほど、ふむふむ、とうなずいてしまいました。webの普及から口コミがずいぶんと大きな力を持つようになりましたが、その傾向から見る側が楽しんで参加できるようなもの、見る側自身が参加することで広告となるもの、がこれからの方向性のようです。
確かにそういったタイプのものが増えてきているので、その中でwebの役割はより一層大きくなりそうですが、何よりどう仕掛けるか、webは他より見る側に近づける媒体だけに距離感の取り方に思考を裂かないと、webでの広告の効果は期待できないようです。
また、webが普及したことで、年齢層や性別といった縦のつながりだけでなく、趣味や関心といった横のつながりでターゲットを捉えることの重要性を説いてらっしゃいました。幅広くなったwebの世界をどういった切り口で捉えるのか、がキーとなるようです。膨大すぎてその切り口でどれだけの規模のターゲットがいるのかきちんと捉えるのが難しそうですが。
また、広告業界の方であるせいか、プレゼンが巧みで、非常にわかりやすく、見習いたくなるものでした。


CATMAN作者の青池良輔さんによるFlashを使ったアニメーションのセッションでは、Flash CS4の新機能を使用したアニメーションの紹介をしていたのですが、球体関節人形のように、身体の部分部分をつなげて動かすことができるボーンツールが気になりました。これが使えれば今までの作業がなんと楽になるだろう!と目から鱗です。何よりとても面白そうでうずうずします。
余談ですが、この青池さんの作品、CATMANの制作初期の頃は、トラックパッドで絵を描いていたそうです。驚愕です。でも、同時にそんな力技の数々にとっても勇気づけられました。
また、今までFlashでのアニメーションの制作過程を詳しく聞いた事がなかったので、非常に興味深かったです。
それも2人〜4人といった少人数でそれも数分のアニメーションを非常に短期間で作成していることにとても驚きました。効率的な割り振り方の工夫もなるほどーというところ。


他にも、Adobeソフトの開発に携わる人達が開発途中の技術をプレゼンするイベントもあり、実際に製品化されたらちょっといじってみたいような、面白いものができそうな機能をもったものもありました。これからどの機能が追加されていくのか興味深いところです。
開発者の方々を見るのは初めてだったのですが、とても活気があって、面白い方が多いのかな、という感想を持ちました。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

ジャイロ

App GYRO
And GYRO
GYRO Inc.
Picnino