Adobe MAX 1日目 by muraki

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Adobe MAXの、murakiが参加したセッションレポートです。
1日目は、ウェブとタイポグラフィーについてや、Adobe AIRについて、ネット広告の未来、Flashを使用したアニメーションなどのセッションに参加しました。その中から印象に残った部分をいくつか。


グラフィックデザイナーの川上俊さんのセッションでは、タイポグラフィをメインビジュアルに据えたサイトについて話をされたのですが、それらのサイトの構造の話が気になりました。動きで見せる建築物のように立体的なページ構造作りというのが興味深い考え方でした。また、自分で毎回課題を作って新しいものを作っていく姿勢は見習いたい、と思ったところです。


今回はAdobeのAIRを使ってできる新しいこと、というテーマが非常に多かったのですが、個人的には、Adobe AIRを使用したコンペの優勝者、丸山さんの『Hito Fude AIR』が印象に残りました。
私が見たものではデスクトップにおいて、情報を伝える為の実用的なタイプのものが多かった中、丸山さんのは、デスクトップ上で他のPCとリレー形式で一筆書きをするツールなのですが、こういった誰かと何かをして遊ぶデスクトップツール、というのが新鮮でした。


ネットの広告企画の未来というセッションでは、これからの時代の広告が、広告主から一方的に流すのではなく、見る側と作り上げる方向性へと向かっている、というのがなるほど、ふむふむ、とうなずいてしまいました。webの普及から口コミがずいぶんと大きな力を持つようになりましたが、その傾向から見る側が楽しんで参加できるようなもの、見る側自身が参加することで広告となるもの、がこれからの方向性のようです。
確かにそういったタイプのものが増えてきているので、その中でwebの役割はより一層大きくなりそうですが、何よりどう仕掛けるか、webは他より見る側に近づける媒体だけに距離感の取り方に思考を裂かないと、webでの広告の効果は期待できないようです。
また、webが普及したことで、年齢層や性別といった縦のつながりだけでなく、趣味や関心といった横のつながりでターゲットを捉えることの重要性を説いてらっしゃいました。幅広くなったwebの世界をどういった切り口で捉えるのか、がキーとなるようです。膨大すぎてその切り口でどれだけの規模のターゲットがいるのかきちんと捉えるのが難しそうですが。
また、広告業界の方であるせいか、プレゼンが巧みで、非常にわかりやすく、見習いたくなるものでした。


CATMAN作者の青池良輔さんによるFlashを使ったアニメーションのセッションでは、Flash CS4の新機能を使用したアニメーションの紹介をしていたのですが、球体関節人形のように、身体の部分部分をつなげて動かすことができるボーンツールが気になりました。これが使えれば今までの作業がなんと楽になるだろう!と目から鱗です。何よりとても面白そうでうずうずします。
余談ですが、この青池さんの作品、CATMANの制作初期の頃は、トラックパッドで絵を描いていたそうです。驚愕です。でも、同時にそんな力技の数々にとっても勇気づけられました。
また、今までFlashでのアニメーションの制作過程を詳しく聞いた事がなかったので、非常に興味深かったです。
それも2人〜4人といった少人数でそれも数分のアニメーションを非常に短期間で作成していることにとても驚きました。効率的な割り振り方の工夫もなるほどーというところ。


他にも、Adobeソフトの開発に携わる人達が開発途中の技術をプレゼンするイベントもあり、実際に製品化されたらちょっといじってみたいような、面白いものができそうな機能をもったものもありました。これからどの機能が追加されていくのか興味深いところです。
開発者の方々を見るのは初めてだったのですが、とても活気があって、面白い方が多いのかな、という感想を持ちました。

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