今年はいつになく目黒通りのイチョウの落ち葉が多いなあ、と思っていたら、本州はどこもそうなのだとか。
原因は、台風がひとつも上陸しなかったから、夏の間に葉が落ちなかったのだそうです。
今日は風がつよく、黄色い小鳥のような葉っぱがたくさん舞い、歩道は枯れ葉のじゅうたんのようになりました。
いかにも秋の終わりの寒そうな景色。これもまたいいものです。
文房具屋のおばさんが、枯れ葉を一生懸命掃除していましたが、いくら掃いてもまたたくまに次の葉がくるくると落ちてきて、いっこうにきれいになりません。
イチョウは、1億9千万年前の化石からも発見されていて、恐竜の時代から生き延びてきている数少ない種の一つだそうですが、トリケラトプスを見たことがある木...と考えると、気が遠くなりそうです。
葉の葉脈が二又に分かれながら先まで伸びて行っているのも、原始的な特徴だそうです。
あまりにも身近なので気にしたことがありませんでしたが、イチョウの葉は一般的な「葉っぱ」のイメージの形とは違い、扇形の独特な形をしています。これが原始のかたちだったとは。
恐竜たちの時代にも、秋が来るとイチョウの葉は黄色く色づき、風で枯れ葉が舞っていたのでしょうか?
そうだとしたら、トリケラトプスの親子は、黄色い葉っぱが落ち始めると、そろそろ冬だな、と冬支度を始めたりしていたかもしれませんね。