2008年12月アーカイブ

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今日は京王多摩センターへ外出。

到着したとき、まだ明るかった空は、帰り掛けにはすっかり暗くなり、イルミネーションウォッチャーにはうれしい時間帯。駅から伸びる「パルテノン大通り」の見事なイルミネーションに圧倒されました。

サンリオピューロランドが近いこともあってか、子供たちが喜びそうな、メルヘンな演出が多く、ディズニーランドのエレクトリカルパレードの動かない版、といった感じです。

並木を飾る黄色いライトは、電気のついたイチョウ並木のよう。(右上)

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「雪吊り」のようにライトが張られたモミの木の手前にもクリスマスツリーが置かれ、贅沢です。(左)

モミの木の前は記念写真を撮る人でいっぱいです。

トンネルもあります。海がテーマの可愛いトンネル。カニ、タコや魚やくじらなどがいます。(右下)
もちろん中を通ってみました。

青い光というのは意外にも強く、目に鋭く光がとびこんできます。絵の具や印刷、PC画面でも青は強い色ではないのに、電気の光だと強く見えるのはなぜなのでしょう?

学生時代、フランスで1年を過ごしましたが、そのときに見て回った教会のステンドグラスは本当に美しく、大好きでした。

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青い光が見事なのは何と言っても、シャルトルのノートルダム大聖堂のステンドグラスでした。「シャルトル・ブルー」と呼ばれる青いガラスで埋め尽くされた回廊は、「青の洪水」という印象でした。

ステンドグラスは時間や天候によって色が変わるので、そのときによって見え方が違います。それぞれの色は、空の明るさに応じて明るくなったり、暗く沈んだり。
昼間は輝きを放つガラス窓も、夜になると全く見えなくなってしまいます。

一方、電気のイルミネーションは、夜が晴れ舞台。

どちらがいいということはなく、どちらも輝いているときは、それぞれ美しい。
自然光も、電気の光も、きれいなものは、同じようにきれいだと思います。


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恵比寿ガーデンプレイスの中庭に毎年設置されるイルミネーションは、バカラのガラスのシャンデリア。
パーツが8000ピース以上もある、世界最大級のシャンデリアだそうです。

私はこっちのアングルから見るのが好きです。駅から来ると、シャンデリアの裏に回った位置。
シャンデリアを囲むガラスの巨大ウィンドウ越しに、ライトアップされた並木が見え、奥にはブルーのライトで飾られたクリスマスツリーが見えて、とてもゴージャスです。

バカラのグラスは重たいので、シャンデリアもさぞ重いんだろうなあ、と思ったら、1.5トンもあるとのこと。
どうやって吊るすんだろう。
毎年クリスマスになると、ここに設置されるけれど、季節はずれのときはどこにしまっておくのかな?
変なことばかりが気になります。

シャンデリアというと、思いうかべるのはディズニー映画「美女と野獣」のダンスシーン。

ベルと野獣が手をとりあって踊る部屋の天井に豪華なシャンデリアが下がっている、あのシーンです。公開当時、このシーンの3D映像表現がとても話題になりました。
私も、3Dの作り込みの素晴らしさに感動したものです。

確かに、この細かいガラスのパーツを手描きで描いてアニメーションにするのは不可能に近いかも、と、実物のシャンデリアを見ると納得します。
とはいえ、たとえ3Dであっても、小さなたくさんのパーツと光源、その反射の美しさを出すのは至難の業だったことでしょう。

デザインをするときでも、透明感がほしい、とか、光る感じを出してほしい、という要望が時々あります。白バックに白いモチーフで、光の表現を、と言われたときは、とても苦心しました。

やはり光は闇のなかで目立つもので、シャンデリアやイルミネーションが美しいのも、夜だからこそ、ですものね。



イチョウ並木

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今年はいつになく目黒通りのイチョウの落ち葉が多いなあ、と思っていたら、本州はどこもそうなのだとか。
原因は、台風がひとつも上陸しなかったから、夏の間に葉が落ちなかったのだそうです。

今日は風がつよく、黄色い小鳥のような葉っぱがたくさん舞い、歩道は枯れ葉のじゅうたんのようになりました。
いかにも秋の終わりの寒そうな景色。これもまたいいものです。

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文房具屋のおばさんが、枯れ葉を一生懸命掃除していましたが、いくら掃いてもまたたくまに次の葉がくるくると落ちてきて、いっこうにきれいになりません。

イチョウは、1億9千万年前の化石からも発見されていて、恐竜の時代から生き延びてきている数少ない種の一つだそうですが、トリケラトプスを見たことがある木...と考えると、気が遠くなりそうです。
葉の葉脈が二又に分かれながら先まで伸びて行っているのも、原始的な特徴だそうです。
あまりにも身近なので気にしたことがありませんでしたが、イチョウの葉は一般的な「葉っぱ」のイメージの形とは違い、扇形の独特な形をしています。これが原始のかたちだったとは。

恐竜たちの時代にも、秋が来るとイチョウの葉は黄色く色づき、風で枯れ葉が舞っていたのでしょうか?
そうだとしたら、トリケラトプスの親子は、黄色い葉っぱが落ち始めると、そろそろ冬だな、と冬支度を始めたりしていたかもしれませんね。




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仕事に追われて、帰りが遅くなってしまいました。
制作室のビルを出て、寒いなあ、と襟を立てて歩き出そうとしたとたん、目黒通りの反対側から暖かい光。

制作室のちょうど正面にある、東京バレエ団のクラシックな建物のクリスマスイルミネーションが、いつもに増して、光り輝いて見えます。

毎年、ここのクリスマスイルミネーションはとても素敵なのですが、今年は、エントランスの内側にまで張り巡らされたブルーのライトが豪華です。
ビルのてっぺんにかかっているリースの形のブルーと呼応してまたたき、通る人の目を楽しませてくれます。

寒くなると、富士山もくっきり見えるけど、街の灯りもくっきり見えて、点滅するライトも、暖かい日より強く見えるような気がします。

もう12月。
忙しい制作室では、ただ今ようやく年賀状の準備中。
またこの季節がやってきてしまいました。

楽しさと、わくわくした気持ちと、気ぜわしさ、あたたかさ、はかなさ...いろいろな思いが混ざり合う季節です。
イルミネーションは、きらきら輝きながら、今年1年の人々の思いを、そっと映し出してくれているようです。

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