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16歳のとき、私は何をしていたでしょう?
毎日が楽しくて、笑ってばかりいたような気がします。中高一貫の女子校に通っていた私は、そろそろ将来やりたいことについて考え始め、夢や希望に胸をふくらませていました。

その年齢ならではの悩みもなかったはずはなく、友達とうまくやっていくことや、物理の成績がとんでもなく悪かったこと、チーズトーストの食べ過ぎで体重が増えたこと、お気に入りのバンドが解散してしまったことなどなど、当時の私にとっての重大な心配事を抱えつつも、幸せで平和な高校一年生の生活を謳歌していたと思います。

でも、めいちゃんは同じ16歳でありながら、病気と闘う毎日を過ごしています。

めいちゃんは、私がまさに平和に高校生活を送っていた時の同級生のお嬢さんです。
5年前に、拡張型心筋症という重い心臓の病気にかかり、それから何度も入退院を繰り返しながらも、今年の春に高校生になりました。
しかし夏になって、病状が悪化し、アメリカで心臓移植手術を受けなければ命を救う方法がないとわかり、現在は左心室と右心室の両方に補助人工心臓を装着している状況だということです。それを聞いた友人達が、なんとかしてめいちゃんのことを助けたいと、「めいちゃんを救う会」を立ち上げることになりました。

めいちゃんを何度も見舞っている友人は、毎日病院で器具の音を聞きながら、死の恐怖と戦う姿に、胸がしめつけられるようだと言っていました。
病気のつらさに耐えながら、精神力を保ち続けることの厳しさは、想像を絶するものだと思います。

あらためて、生きること、生きていること、当たり前と思っている日常が、決して当たり前のことではないことを思わされます。
どんなに重大な心配事があっても、生きているからこそ。
つらい思いは、乗り越えるためのものでなくてはなりません。

16歳。ふつうに学校に通い、友達と笑って過ごせる毎日が、めいちゃんの元にやってきますように。


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