子供がおしごと体験のできる、キッザニア東京。
10歳の★と♪とともに、初挑戦しました。
1部が10時から、2部が16時からと、各5時間の入れ替え制になっています。かなりの混雑を覚悟していたのですが、今回は平日の2部だったため、思ったほど待たずにすみました。
パビリオンはいろいろな企業がスポンサーになっているので、子供たちが本物みたいな制服を来て、30分程度の本格的な「おしごとごっこ」ができるようになっており、どれも内容はよく考えられています。
それぞれの仕事の、典型的な部分が楽しめるようになっているので、誰にでも仕事の内容がイメージしやすい「おしごと」ほど、人気が高いように思われました。
★と♪は、宅急便、警察署、消防署、テレビ局、建設現場をふたり一緒に体験。その後、それぞれガソリンスタンドとビルクライミングに分かれて挑戦。5時間ほとんど休みなく回っても、6か所が精一杯でした。パビリオンは50種類くらいあるので、とても1回では回りきれず...。ふたりとも、「ぜったいまた来たい!」と、とても気に入った様子でした。
キッザニアのすばらしいところは、いろいろ感じたけれど、まず、各パビリオンのアテンダントの質が高いこと。毎日何組もの子供たちに同じプログラムを繰り返して行っていると、マンネリ化してくるのでは、と気になりますが、それぞれの子供にとっては、常に新しい経験の場。アテンダントの方々が、新鮮な気持ちで子供たちと接していることが伝わってきます。
また、対象年齢が幼児から中学生までと幅広いのに、どの年齢層の子供でも楽しめるプログラムになっています。実際には中学生の数は少なく、幼稚園児から小学校中学年あたりまでがメインターゲットだろうと思いますが、それだけでもかなり幅が広い。難しすぎず、複雑すぎず、しかも仕事のエッセンスが子供に伝わるようにうまく作るのは、要素をできるだけ削る作業。内容が固まるまでに、かなり試行錯誤があったことが想像できます。
キッザニアの世界観は、日常的な仕事を集めた場所であるにもかかわらず、非日常的な夢の世界を演出していて、その場にいるだけでワクワク感を感じさせます。建物や風景のディテール、照明、音響などいろいろな要素が総合的な世界観をつくりだしていると思います。
よくよく考えると、これらのことは、そのまま私達の手がけているようなデジタルコンテンツにも応用できるようなことばかり。全体とディテールのこだわりが大切であることを改めて感じました。
★と♪が帰りに言った言葉。「おとなたちはああやって仕事して、お金をもらっているんだね」
おいおい、君たち。仕事はあんなに楽しいことばかりじゃないんだよ。
ま、今はまだ知らなくてもいいけどね。