2008年6月アーカイブ

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GYROのイラスト素材集「かたちライブラリー」の新作「アジアの哺乳類」がもうじき発売になります。

「かたちライブラリー」には、ネコ科の動物のイラストがたくさん収録されていますが、前から気になっていたのが、ネコ科の動物の耳の裏のこと。

今まで何となく見ていたときには全然気づかなかったのだけど、
ライオンやトラの耳の裏には、黒い模様があるのです。
模様といっても、1本の太い線のような感じ。
トラは体が元々シマシマなので、耳の裏に模様があっても不思議はないのですが、単色のライオンの耳にも同じような模様があるのはなぜ?

というわけで、あちこち調べてみたら、ようやく見つけました!
この模様のこと「虎耳斑」というそうです。
なぜこんな模様がついているかというと、

・目のように見せかけて、背後からの敵を威嚇するため

という説と

・薮などでも、子供たちが後からついてくるときの目印になるから

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という説があるそうです。野生のネコ科の動物にはかなりこの模様がついている確率が高く、イエネコと見分けるのに役立つ...とのこと。ヤマネコなんかは、模様のない野良のイエネコをみて、「オレは野生だ!」なんて、ちょっと得意になったりするんでしょうか。

写真がよいものがないので、今度ぜひ真後ろから「目のように見える」アングルでの撮影にトライしたいと思いますが、左の写真にも、少し模様が見えると思います。

この模様、進化の過程で、自然にできたんでしょうけれど、野生にだけついているなんて、とても不思議です。
雄ライオンはたてがみで耳が隠れているはずだけど、どうなっているのかな?
サファリパークに行って観察してこなくっちゃ。










Squeak

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「コンピュータの父」アラン・ケイ博士が開発した、子供のためのオーサリングツールです。
アメリカでは、コンピュータを利用した教育の題材として、何年にもわたる研究が進められているそうです。
日本では、HPが「スーパーサイエンスキッズ」として、Squeakを使ったワークショップを時々行っています。何度か♪と★と共にワークショップに参加していますが、初めてワークショップに参加したときの話。

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参加者は10名ほどの小学校中~高学年の子供たち。何人ものチューターの方々が面倒を見てくれて、初心者でも丁寧に教えてくれました。何と言ってもまず♪★が驚いていたのは、自分が描いた絵が動くということ。Kid PixやKids Paint などのツールはよく使っているので、マウスで絵を描くことには抵抗がないのですが、それが動くということに、まず興奮してしまい、その後の説明が始まっても、殆ど聞いてやしません...。絵を描いては動かすことにすっかりはまっていました。

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続いて車のハンドルと車の関係、更に道路の関係を考慮しながら、スクリプトを組んで、道路を走る車の動きを作って行くのですが、かなり概念が難しいので、普通の小学生がツールを習得するには、少し時間が短いようです。どうにかこうにか見よう見まねで、車と道路を作り終えました。
後半はオリジナルものの制作。今一つ概念が理解できていないので、動きの計画を立てるのが難しく、更に実践しようとしても、そう簡単にはできず、結局チュータの方にほとんど作ってもらったような感じでした。

ワークショップ自体は、子供たちがそれなりに楽しめて、勉強にもなる、すばらしいものですが、Squeakというツールについて、少し思うところがありました。
使いこむにつれ、その奥の深さ、可能性の広さの実感できるツールなのだと思いますが、それにしてはインターフェイスデザインがちょっと貧弱です。画面によってデザインのテイストが変わったり、ツールの表示位置が変ったりするので、それも初心者の子供には混乱を招く原因になっているようです。いかにも、昔作ったものをベースに継ぎ足していっている、技術先行型ツールという印象です。

子供を対象とするものは、大人用のツールよりも更に一層、見た目の印象や操作の一貫性を大切にして、子供が取り組みやすいデザインにすることを心掛けなければならないと思います。昔と比べたら、デザインのクォリティが格段に上がっている今、子供たちの目もかなり肥えているはず。アメリカでもこのまま使っているのだろうか?と不思議に思いました。


MITのパパート博士の研究から始まった、mindstormは商品化されて、すっかり洗練されました。こちらが、立体物やロボットに繋がるリテラシー教育の基本であるなら、Squeakは、グラフィックやアニメーションの世界に繋がるリテラシーの基本になるかもしれません。今後の動向にも注目していきたいものです。

HPスーパーサイエンスキッズ
スクイークランド


今日はデザイン演習の授業でした。

いつも演習の授業では、「その人にしかできない表現」を何とかして引き出したいと思っていろいろアドバイスします。

対象を徹底的に観察すること、使う人の声をよく聞くこと、自分も使う側の立場にたつこと、これらはデザインをするときの原点ともいえるもので、まず現状をよく知って分析することはとても大切です。
この現状分析は、ある程度訓練を積めば、誰でもできますが、そこから表現に結びつけていく部分がとても難しい。

もちろん、表面的にしか分析できていなければ、対象を深く理解していないので、表現も伴わない場合が多いのですが、仮によく分析できていたとしても、手にした情報を自分のなかで反芻し、形にうまく結びつけられるとは限りません。おそらく、何かきっかけになるようなことが必要なのだと思うのです。いったい人は、どんなきっかけで発想するのだろうか、ということがいつも気になっています。

「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)には、現状分析からクリエイティブに至るまでのステップが、本のタイトル通り、秩序立てて書かれていますが、ここでは、情報の整理から表現に転換するときのキーワードとして「視点を持つ」というキーワードが書かれています。
確かに、自分なりの独自のものの見方ができて初めて、唯一無二の提案となる...ということを説明するのに、「視点を持つ」というのは、とてもわかりやすい言い方ですね。

とはいえ、その「視点」は、やはり簡単に手に入れられるものではなく、日ごろから感性を研ぎ澄まし、深く考える訓練をすることがベースになると思います。

授業でも、よい作品に出会うことができるように、試行錯誤の日々は続きます。


makaron.jpg今日は午後から打ち合わせがあったのですが、
打ち合わせ前に小腹ごしらえとして会社の近くの
洋菓子店「アントワーヌ・カレーム」のアイスマカロンをいただきました。

見た目は普通のマカロンよりひとまわり大きく、アイスがサンドしてあるので、カラフルなどら焼きというか、最中のような感じでした。

普通のマカロンは食べたことがあったのですが、
「アイスマカロン」は初めてで、どんな感じかかなり気になるところでしたが・・・

マカロンとアイス、なかなか合っていておいしかったです!
アイスが濃厚でマカロンの甘さに負けておらず、
程よく調和している感じでした。
私は写真下の「エキゾチック」をいただいたのですが、オレンジのシャーベットがさわやかで夏にはもってこい!というお味でした。

                 夏の暑い日にアイスマカロン、オススメです。

エジプト料理

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eg_01.jpg eg_02.jpg 打ち合わせの帰りに、前から気になっていた駅前のエジプト料理、"ネフェルティティ東京"でランチをすることに。薄暗い店内に布で区切られた個室、エキゾチックな音楽とムード満点。さて、肝心のランチは、熱い国のせいか、塩気が効いたものが多いのですが、思った程クセもなく、日本人の口にも合ってスパイシーすぎずに美味でした。ライスがもりもりになって出てきた事にちょっとびっくりしましたが、ハイビスカスのお茶も甘酸っぱくていい感じです。どうやら水煙草やベリーダンスショーが楽しめたりするようで興味しんしんなお店です。


gochimap_01.jpg目黒のあたりは大使館が多いせいか、いろいろな国の料理店がそこここにあり、楽しみのひとつでもあります。この機会にせっかくなので会社周辺の各国料理制覇地図"ごちそうさマップ"を作ってみました。
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昨日のサッカーの試合を見ていて、とんでもない話を聞いてしまいました。

サッカーゴールの脇に、adidasの青い看板が立っていますね。これって、なぜこんなところにあるのでしょう?
ゴールのこんな近くに立っているなんて、とってもジャマだし、第一、選手がつっこんできたら危ないですよね。スポンジでできているとか?

...ところが、聞いてびっくり!

この看板、実はないのです!
あるように見えるように芝の上に描いてあるものだというんだけど、ほんとかな?
ゴールの左側には、朝日新聞の似たような看板が立っているし、反対側のゴールの横にも、KIRINの赤い看板が立っているのに、みんな描いたものだって?

この話を聞いてから、試合そっちのけで、看板のことばっかりが気になって、目をこらして「描かれた看板」を探し続けていたら...
とうとう目撃!ゴールの近くで見ると、こんな風になっています。

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これは、中継用のカメラのアングルが決まっているので、その角度で見ると、ちょうど立っているように看板を描いているのだそうです。

全然知らなかった...!

まさに、人間の目の錯視を利用した、トリックアートみたいなものですね。

...で、肝心の試合の結果?
ちょうどこの写真がゴールの瞬間だったみたいです。





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年に一度、美大の出身学科でインターフェイスデザインについての特別講義を行うようになって、今年で6回目になります。ふだんは別の学科などで演習授業を担当しているのですが、講義となると話は別。

元々、それほど話をするのが得意でない私にとって、90分間一人で話し続けなければならないというのは、とてもプレッシャーです。
初めての時は、完全な台本のような原稿を書いて、何度も読んで暗記をしました。講義に慣れている先生方に笑われてしまいそうな不器用なやり方ですが、そうしないと不安でたまらなかったのです。

講義には、PowerPointの資料やムービーなどを準備して、PowerPointで説明しながら話をすすめ、時々息抜きにムービーを入れたりします。
最初のうちは、時間配分が難しく、盛りだくさんになりすぎて時間が足りなくなってしまったり、逆に時間が余ってしまったり...ぴったり90分でうまく内容をまとめるのは大変です。
足りなくなるほうは、適当に切り上げれば済むので、まだよいのですが、余ってしまうと最悪です。「質問ありませんか?と」聞いてみても、そういう時に限って誰も手をあげてくれなかったりして...トホホ。

最近は、資料を分割して、それぞれ10分ずつくらいにまとめ、大まかなタイムテーブルを作って、学生の様子を見ながら、順序を入れ替えたり、少し飛ばしたりして臨機応変にすすめる余裕が出てきました。今年は、8つのPowerPointと5つのショートムービーを準備しましたが、時間をみてPowerPoint1つとムービー1つを飛ばし、途中ちょっと眠くなりそうな時間帯に参加型のデモを入れて、ほぼ95分ほどで終了。

時間配分のほかに、もう一つプレッシャーの元になるのが、「講義テンションをつくること」です。
講義というのは、舞台に上がって演じることと少し似ている感じがします。元気でメリハリのある講義にするためには、脳を活性化し、集中力をもつことが必要。そのためにはテンションを上げ、若干興奮状態をつくらないと、授業がこなせない気がするのです。
慣れてくると、原稿をきっちり書いて覚えなくても、話の骨格とキーワードが頭に入っている状態で、「講義テンション」にうまく入れれば、自然に言葉が出てくることがわかってきました。
事前に左脳を使ってきっちり準備して、本番では準備の成果が最大限に出せるように、右脳ですすめていく...そんなイメージでしょうか。

講義後、学生からのアンケートが研究室から送られてきます。
「わかりやすい授業だった」「インターフェイスデザインが身近になった」「コンピュータばかりの世界のものかと思ったら、人との関わりがとても大切だということがわかった」などと書かれていると、ほっと一安心。ドキドキ、ヒヤヒヤ、の準備が報われます。

何年たっても、プレッシャーと戦いつつ、影の苦労に気づかれないようにして「本番」に臨む私なのでした。


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子供がおしごと体験のできる、キッザニア東京。
10歳の★と♪とともに、初挑戦しました。

1部が10時から、2部が16時からと、各5時間の入れ替え制になっています。かなりの混雑を覚悟していたのですが、今回は平日の2部だったため、思ったほど待たずにすみました。

パビリオンはいろいろな企業がスポンサーになっているので、子供たちが本物みたいな制服を来て、30分程度の本格的な「おしごとごっこ」ができるようになっており、どれも内容はよく考えられています。
それぞれの仕事の、典型的な部分が楽しめるようになっているので、誰にでも仕事の内容がイメージしやすい「おしごと」ほど、人気が高いように思われました。

★と♪は、宅急便、警察署、消防署、テレビ局、建設現場をふたり一緒に体験。その後、それぞれガソリンスタンドとビルクライミングに分かれて挑戦。5時間ほとんど休みなく回っても、6か所が精一杯でした。パビリオンは50種類くらいあるので、とても1回では回りきれず...。ふたりとも、「ぜったいまた来たい!」と、とても気に入った様子でした。

キッザニアのすばらしいところは、いろいろ感じたけれど、まず、各パビリオンのアテンダントの質が高いこと。毎日何組もの子供たちに同じプログラムを繰り返して行っていると、マンネリ化してくるのでは、と気になりますが、それぞれの子供にとっては、常に新しい経験の場。アテンダントの方々が、新鮮な気持ちで子供たちと接していることが伝わってきます。
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また、対象年齢が幼児から中学生までと幅広いのに、どの年齢層の子供でも楽しめるプログラムになっています。実際には中学生の数は少なく、幼稚園児から小学校中学年あたりまでがメインターゲットだろうと思いますが、それだけでもかなり幅が広い。難しすぎず、複雑すぎず、しかも仕事のエッセンスが子供に伝わるようにうまく作るのは、要素をできるだけ削る作業。内容が固まるまでに、かなり試行錯誤があったことが想像できます。

キッザニアの世界観は、日常的な仕事を集めた場所であるにもかかわらず、非日常的な夢の世界を演出していて、その場にいるだけでワクワク感を感じさせます。建物や風景のディテール、照明、音響などいろいろな要素が総合的な世界観をつくりだしていると思います。

よくよく考えると、これらのことは、そのまま私達の手がけているようなデジタルコンテンツにも応用できるようなことばかり。全体とディテールのこだわりが大切であることを改めて感じました。

★と♪が帰りに言った言葉。「おとなたちはああやって仕事して、お金をもらっているんだね」
おいおい、君たち。仕事はあんなに楽しいことばかりじゃないんだよ。
ま、今はまだ知らなくてもいいけどね。

キッザニア東京 http://www.kidzania.jp/index.html

Le Cafe Mamie

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制作室のそばにある「Le Cafe Mamie」はテラスのある素敵なカフェです。
ランチや打ち合わせで時々お世話になっています。
とてもフランスっぽいタルトも、素朴なやさしい味わい。
ランチではエスニックなごはん系のメニューも楽しめます。

お店の前の道路にあるのは、元競馬場のシンボル、競走馬の銅像。
そう。このあたりは、その昔、目黒競馬場だったのです。
今でも競馬場の外周のかたちのままの道路が残っていて、
地図を見るとよくわかります。


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夏至

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080607_0950~01.jpgまだ梅雨の真っただ中ですが、そろそろ夏至ですね。
まだ6月なのに毎日半袖で、心はすでに夏っぽい気分
です。

去年までは少しくらい暑くても長袖を着ていたような気がするのですが、温暖化の影響でしょうか、今年は結構早くから半袖が大活躍しています。

私以外にもすでに夏っぽい雰囲気を醸し出している者がいるので、この場を借りて紹介しようかと思います。

我が家のカブトムシ第1号です。
5月の末にすでにさなぎから成虫になっていました。
5月くらいから暑い日が続いたりしていたので、そのせいなのか、それとも地上に出てくるタイミングを少し読み間違えたのでしょうか・・・。

今は第一号の他にも4匹のカブトムシがどんどん成虫に
なって、元気に昆虫ゼリーをもりもり食べています。
残るはあと1匹が地上に出てくるのみ。

このカブトムシよりも立派なカブトムシが
「かたちライブラリー 昆虫(1)」に収録されているので、
そちらも是非ご活用いただければと思います。

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引き続き魚2のご紹介。
同じく7月10日に発売する「かたちライブラリー」の新作、魚2のパッケージです。

これは本当にクォリティーが高いです!
サンゴ礁の美しい魚たちが、写真と見間違うほどリアルに描かれています。

魚の写真は、どうしても水や岩が写ってしまいますが、どんな背景にも泳がせる(?)ことができるので、便利に使っていただけることと思います!

おなじみのクマノミ、ツノダシ、チョウチョウウオなどのかわいく美しい魚たちや、ちょっとレアな、マンジュウイシモチ、ナメダンゴ、オイランヨウジウオなど、魅力的な魚がいっぱい!

これからの季節のデザインワークに、ぜひ役立ててください。


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7月10日発売決定!
高精細イラスト素材集「かたちライブラリー」の新作、動物3のパッケージです。

動物3にはアジアの哺乳類が収録されています。パンダは3ポーズ入っていますよ!トラも模様がきれいです。デマレルーセットオオコウモリやジャワマメジカなど、珍しい動物もいろいろ入っていて、おすすめです!

現在印刷物の準備中。楽しみにお待ちください。

ごあいさつ

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GYROの制作室ブログをスタートしました!IMG_7874.jpg

制作室で毎日考えるデザインのこと、
出会う人のこと、
おもしろい情報のこと、
愛すべき生き物たちのこと、
日常生活でふと疑問に思ったこと、
おいしいおやつのこと...

いろいろなことを綴っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

2016年2月

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